快適な画面作業
マイボーム腺機能不全(MGD):やさしい解説ガイド
マイボーム腺機能不全(MGD)では、まぶたにある油の腺が、涙液層に本来のように油を供給できなくなります。腺の働き、MGDとドライアイの関係、眼科医による検査方法を紹介します。
まぶたにある腺について知る
マイボーム腺機能不全(MGD)とは、まぶたの縁に沿って並ぶ油の腺が、本来のように働いていない状態です。分泌される油が少なすぎたり、油の性質が変わったりすると、涙の水分が速く乾いてしまうことがあります。
マイボーム腺は、まぶたにある小さな腺で、涙液層に油を供給しています。この油は、涙の水分の蒸発を抑えるのに役立ちます。腺の開口部は、まぶたの縁に沿って並んでいます。 英国の検眼医団体Association of Optometrists(AOP)によるMGDの紹介を読む(英語)。
マイボーム腺はまぶたの中にあり、まぶたの縁に沿って開口しています。簡略図。
AOPは、MGDをよくある状態だとしています。腺が詰まると、まぶたが痛んだり腫れて見えたりすることがあり、目が乾くと、かゆみやゴロゴロする感じが出ることがあります。
MGDでは何が変わるのか
MGDは、マイボーム腺の働きに関する慢性的な問題です。涙液と眼表面の国際的な学会であるTFOS(Tear Film & Ocular Surface Society)の定義によると、導管の詰まりや、腺から分泌される油の質や量の変化を伴うことが一般的です。 マイボーム腺機能不全に関するTFOSの定義を見る(英語)。
実際には、腺の開口部が濃くなった油でふさがっていたり、油が涙の上にうまく広がらなくなっていたりします。どちらの場合も、涙液層に届く油が少なくなります。
MGDになりやすいのはどんな人?
MGDは、年齢とともに増えていきます。AOPは、50歳を過ぎた人や、糖尿病、脂性の皮膚疾患のある人に起こりやすいとしています。 AOPのMGDガイド(PDF)を読む(英語)。
米国眼科学会(AAO)のEyeWikiも、MGDに関連する要因として、コンタクトレンズの装用や、ニキビ治療薬のイソトレチノイン、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬などの特定の薬を挙げています。 AAO EyeWikiによるMGDの概説を見る(英語)。
リスク要因があるからといって、MGDであるとは限りません。EyeWikiは、症状のないMGDは、症状のあるMGDよりはるかに多いとも指摘しています。チェックリストよりも眼科検査が重要である理由のひとつです。
MGDとドライアイの関係
MGDは、涙液層への油の供給を変えることで、蒸発亢進型ドライアイの一因になることがあります。涙が速く蒸発しすぎる原因は、ほかにもあります。 蒸発亢進型ドライアイに関するTFOSの解説を読む(英語)。
蒸発亢進型ドライアイのガイドでは、まばたきの間に涙液層から水分が失われるしくみと、机まわりでそれを速める要因を解説しています。 蒸発亢進型ドライアイについて読む。
まばたきの役割
まばたきは、マイボーム腺から供給された油を、涙液層全体に広げるのに役立ちます。 まばたきが涙液層を再分布させるしくみを見る(英語)。
完全なまばたきでは、上下のまぶたが合わさり、新しい涙液層が目の表面に広がりやすくなります。不完全なまばたきでは、表面の一部にその新しい膜が届かないことがあります。 完全なまばたきの利点について読む(英語)。
インタラクティブな涙液層のアニメーションには、マイボーム腺から涙液層までの油の流れを追える「腺」ビューがあります。速度を落として、完全なまばたきと不完全なまばたきの後に起こることを見比べてみましょう。 涙液層のアニメーションを開く。
眼科医が腺を調べる方法
眼科医は、細隙灯顕微鏡(スリットランプ)でまぶたの縁を調べ、腺の開口部を観察できます。まぶたを軽く押すと、腺から油が出るかどうか、その油がどのような状態かがわかります。赤外線で腺を撮影する「マイボグラフィー」という検査を行う施設もあります。 眼科医によるMGDの評価方法を読む(英語)。
まぶたや目の乾きについて気になることがあれば、眼科医が、検査でわかることや、ご自身に合ったケアの選択肢を説明してくれます。
画面作業中の完全なまばたきをサポートする
BlinkEasyは、ウェブカメラでまばたきの回数を計測し、集中して作業している間に回数が減るとお知らせします。お知らせが届くたびに、ぎゅっとつぶらずにまぶたを合わせる、ゆっくりとした完全なまばたきを数回行う合図にしましょう。 BlinkEasyを14日間無料で試す。
完全なまばたきと不完全なまばたきの違いをさらに詳しく知りたい方のために、まぶたが涙を目の表面に広げるしくみをガイドで解説しています。 完全なまばたきと不完全なまばたきを理解する。