快適な画面作業
ドライアイと目の疲れ(眼精疲労):何が違うのか
ドライアイは涙液層に関わるもので、デジタル眼精疲労は画面に関連する不調をより幅広く指します。両者の違い、重なる部分、役立つ対策を見ていきましょう。
意味の異なる2つの言葉
ドライアイは、涙液層と目の表面に関わるものです。デジタル眼精疲労は、画面を長時間使った後に起こりうる目、視覚、体の不調を指す、より広い言葉です。乾きは目の疲れの一部として現れることもあり、そのために、この2つの言葉は混同されやすいのです。
米国国立眼研究所(NEI)は、ドライアイを、涙の量が十分でない、または涙がうまく働いていない状態と説明しています。この言葉は、目の表面とその涙液層に関するものです。 NEIによるドライアイの概説を読む(英語)。
デジタル眼精疲労は、長時間の画面使用に伴う目や視覚の不調を指す、より広い呼び名です。米国の検眼医(オプトメトリスト)の団体である米国オプトメトリック協会(AOA)は、頭痛やかすみ目などとともに、乾きもその不調のひとつに挙げています。 デジタル眼精疲労に関するAOAの解説を読む(英語)。
- 目の表面と涙液層
- 画面の使用と不快感
ドライアイは涙液層に関わるもので、デジタル眼精疲労は画面の使用に伴う不調を指します。この2つは重なることがあります。
それぞれの言葉が指すもの
ドライアイ
健康な涙は、外側の油の層、中間の水の層、そして涙液層が目に定着するのを助ける粘液(ムチン)の層からなる薄い膜をつくっています。ドライアイでは、涙の量が少なすぎる場合や、蒸発が速すぎるなど涙がうまく働いていない場合があります。 涙液層のしくみを見る(英語)。
NEIは、目がゴロゴロする感じ、しみるような痛みや焼けるような感じ、目の充血、光をまぶしく感じること、かすみ目といった症状を挙げています。リスク要因としては50歳以上であることやコンタクトレンズの装用を挙げ、ドライアイを楽にする方法のひとつとして、画面から離れて休憩することをすすめています。 NEIによるドライアイのリスク要因の一覧を見る(英語)。
デジタル眼精疲労
デジタル眼精疲労は、コンピュータービジョン症候群とも呼ばれ、原因がひとつに決まった単一の病気ではありません。AOAは、よくある不調として、目の疲れ、頭痛、かすみ目、目の乾き、首や肩の痛みを挙げています。 コンピュータービジョン症候群のガイドを読む。
AOAは、要因として、不適切な照明、画面のまぶしさ、合っていない視距離、悪い座り姿勢、十分に矯正されていない視力の問題などを挙げています。多くの場合、これらのうち複数が関わっています。 AOAによる原因とリスク要因の一覧を見る(英語)。
2つの言葉が重なる理由
集中して行う画面作業は、両方を同時に招くことがあります。集中すると、まばたきの回数が減りがちになり、完全に閉じきらないまばたきも増えることがあります。完全なまばたきの間隔が長くなると、涙液層が薄くなる時間が長くなり、目が乾いた感じになることがあります。同じ作業の間、目は長時間近くにピントを合わせ続けることにもなり、それが目の疲れや頭痛を招くことがあります。 不完全なまばたきについて読む。
不調が重なり合っているため、ひとつの症状がひとつの原因を示すことはめったにありません。たとえば、かすみ目は、まばたきの間に薄くなった涙液層から来ていることもあれば、距離に合っていないメガネで近くを見る作業をしていることから来ていることもあります。涙目でさえ、乾きのサインであることがあります。 ドライアイなのに涙が出る理由を見る。
それぞれに役立つ対策
両方に役立つ対策もあれば、どちらか一方に向けた対策もあります。
- 目が乾く感じがするとき: 扇風機や吹き出し口の風が顔に当たらないように向きを変え、定期的に手を止めて完全なまばたきをし、コンタクトレンズや乾いた室内の空気で違いが出るかどうかに注目しましょう。 机まわりの空気の流れを確認する。
- 目が疲れる、負担を感じるとき: 前のめりにならなくても読める大きさの文字にし、まぶしさを減らし、画面を適切な高さと距離に設置しましょう。 画面の高さと距離を調整する。
- どちらにも: 近くを見る作業から、定期的に離れましょう。20-20-20ルールは、近くへのピント合わせから目を休ませ、自然にまばたきをするひとときをつくります。20分ごとに、約6メートル(20フィート)先のものを20秒間眺めるというものです。 20-20-20ルールのしくみを見る。
眼科医が調べること
目の検査は、目の不快感の背景に何があるのかを整理するのに役立ちます。AOAによると、デジタル眼精疲労の検査では、症状や作業習慣を確認し、視力を測定し、度数が画面までの距離に合っているかを調べ、目のピント合わせ、動き、両目の協調を検査します。 AOAによるデジタル眼精疲労の評価方法を見る(英語)。
ドライアイについて、NEIは、涙液層を直接調べる検査を紹介しています。細隙灯顕微鏡(スリットランプ)による検査、涙の分泌量の測定、まばたきの後に涙液層がどのくらいの速さで破綻するかの確認です。 眼科医によるドライアイの検査方法を見る(英語)。
受診の前に、目が気になるのはいつか、そのとき何をしていたか、画面までの距離はどのくらいか、コンタクトレンズを使っているかをメモしておきましょう。こうした情報は、眼科医が検査結果を普段の仕事の状況と結びつけて考える助けになります。
画面を見る時間をもっと快適に
まずは作業スペースから始めましょう。背中を支えて座った状態で、普段使う文書やアプリを楽に読めるか確認します。2台目のモニターがある場合は、そこに表示するチャットウィンドウや参照用の文書も含めて確認しましょう。
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