快適な画面作業
蒸発亢進型ドライアイ:涙が速く蒸発しすぎる理由
蒸発亢進型ドライアイでは、目の表面から涙が速く蒸発しすぎます。画面作業中に、涙液層の油層、まばたき、空気の流れがどう関わるのかを解説します。
涙が速く蒸発しすぎるとき
蒸発亢進型ドライアイは、目の表面から涙が速く失われすぎることで起こります。まばたきとまばたきの間には、水分の一部が自然に空気中へ蒸発します。その量が過剰になると、涙液層が不安定になり、目が乾いた感じになることがあります。
涙液減少型ドライアイは、涙の水分の産生が少なすぎるタイプです。蒸発の増加と涙の産生の低下は、同時に起こることもあります。 ドライアイの分類に関するTFOSの報告書を読む(英語)。
2000年以降に毎年発表されたドライアイ研究をわかりやすくまとめた「Dry Eye Chronicle」(英語)も、ぜひご覧ください。 Dry Eye Chronicleを見る(英語)。
涙液層が目を守るしくみ
涙液層は、目の前面を潤った、なめらかな状態に保つ、薄い液体の層です。まばたきのたびに、表面全体に広がります。水分と粘液(ムチン)の成分が目を潤して覆い、外側の油層が蒸発を遅らせる働きをしています。 涙液層の働きを読む(英語)。
この油分の大部分は、まぶたにあるマイボーム腺から供給されています。分泌される油の変化は、涙液層の広がりやすさや安定性に影響することがあります。 涙液層に関するTFOSの解説を見る(英語)。 マイボーム腺機能不全について詳しく見る。
涙液層のアニメーションでは、まばたきの後に油層が広がり、次のまばたきまでに涙液層が薄くなっていく様子を見ることができます。 涙液層のアニメーションを開く。
- 外側の油層
- 水分とムチン
- 目の表面
目の表面を覆う涙液層を、拡大して簡略化した図。
画面作業中にまばたきが大切な理由
集中して画面作業をしていると、まばたきの回数が減ることがあります。まばたきの間隔が長くなると、次のまばたきで涙が再び目の表面に広がるまでに、涙が蒸発する時間が長くなります。米国国立眼研究所(NEI)は、画面使用中のまばたきの減少を、ドライアイの一因として挙げています。 ドライアイの原因に関するNEIの概説を見る(英語)。
まばたきの間隔がなぜ重要なのかは、インタラクティブな涙液層のアニメーションで確かめられます。まばたきの間隔を長くして、ドライスポットが現れるまで涙液層が薄くなっていく様子を観察し、完全なまばたきが新しい層を目の表面に広げる様子を見てみましょう。 涙液層のアニメーションを試す。
完全なまばたきでは、上下のまぶたが合わさり、新しい涙液層が目の表面に広がりやすくなります。米国オプトメトリック協会(AOA)は、画面使用中の役立つ習慣として、意識的に完全なまばたきをすることを挙げています。 完全なまばたきと不完全なまばたきに関するAOAの解説を読む(英語)。
机まわりで直接当たる風を減らす
NEIは、乾燥した環境や風の強い環境を、涙の蒸発を速める要因として挙げています。 ドライアイの原因に関するNEIの概説を見る(英語)。
卓上扇風機、ヒーター、エアコンの吹き出し口の風が、顔に直接当たっていないか確認しましょう。風向きを変えるか、風の通り道から席を外してみます。画面の位置、文字の読みやすさ、照明については、デスク環境のチェックリストで、次に行う調整を紹介しています。 デスク環境を見直す。
BlinkEasyが役立つこと
BlinkEasyは、画面を見ている間のまばたきの回数を計測し、集中して作業している間に回数が減ったことに気づく手助けをします。リマインダーは意識的なまばたきを促し、まぶたを完全に、無理なく閉じるよう知らせます。 BlinkEasyを14日間無料で試す。
リマインダーが表示されたら、画面から目を離し、ぎゅっとつぶらずに、楽に目を閉じて開きましょう。リマインダーは仕事の一日に合わせて調整し、きっかけづくりはアプリに任せてください。 簡単なまばたき休憩を試す。
日次のまばたきレポートでは、画面使用時間、休憩、平均まばたき回数を日ごとに比較できます。リマインダーやデスク環境を調整した後に、習慣がどう変わったかを確認するのに役立ちます。
眼科検査でわかること
蒸発亢進型ドライアイは眼科検査でわかるもので、自分の机で確かめられるものではありません。NEIが紹介している検査のひとつでは、少量の染色液を使って、まばたきの後に涙液層がどのくらいの速さで破綻するかを調べます。眼科医は、まぶたの縁に沿って並ぶ油の腺(マイボーム腺)を調べることもできます。 眼科医によるドライアイの検査方法を見る(英語)。